蔵王の自慢話
蔵王自慢話
■カモシカであるボク、ファー君のことを、自己紹介します。
■ボクは、日本の低山帯から高山帯の森林に棲息んでいます。
通常は独りで生活していますが、四頭以上の群れを作ることはほとんどありません。
草や木の葉を食べ、牛のモー君みたいに反芻をします。秋に交尾をし、翌年晩春にお母さんが一頭の子を産みます。たまにお父さんも子供を生んだりしまぁす。
(゚-゚)ヾ(^^; オイオイ
■平均寿命は四年ほどで、最長寿命は二十年を越えることもあります。これ家のおばぁちゃんです。ニホンジカと違って雌雄ともに角を持ち、角は生え代わりません。
■ 日本固有種かつ特別天然記念物 です。
自慢話はお地蔵様から
「お地蔵様、こんにちは」
「しばらくだね、ファー君元気だったかい?」
「ウン、お蔭様で・・・でもボク困っているんだ・・・!!! お地蔵様お願い助けて・・・」
「おいおい、いったいどうしたんだい?」
「うん、かくかくしかじか・・・」
「ホッホー、そうかい、それで私のところに・・・」
「うん、でボクさぁ、自慢話なんて思いつかないんだ」
「よぉ~し、引き受けた。私はこう見えても自慢話は得意なんだ。だってここにこうして二百年以上も座り続けているからね」
「へぃ、そりゃ凄いや。」
「そうだろう、凄いだろう!!!」
「ぁっ、早速自慢話が始まった」
「あら、そう・・・」
「でも二百年も座り続けているんじゃ、脚も相当シビレているんじゃない」
「・・・ぅぅぅうん」
「やっぱり、ただ座っているのも大変なんだ」
「脚はジンジン、腰はガクガク・・・」
「それじゃさぁ、早くこの仕事片付けて温泉でも行かない、きっと気分もシビレもリフレッシュできるかも」
「温泉か、そう言えばまだ一度も入ったことがないな。ファー君それってもしかしたらグッドアイディアかも!? このさいそうしようか」
「ボクもたまにはいいこと言うでしょう!」
「あぁ、ファー君は優しいんだね」
「ウフッ、そんな照れるじゃないですか。そんなことより、お地蔵様、早く仕事にかかりましょう」
「あぁ、そうしようかねぇ・・・でも、だからと言って仕事の手を抜いたしませんよ、キッチリやらせていただきます」
「さすがお地蔵様、頼りにしてます」
「エヘッン、任せておきない・・・」
■ということで、「蔵王自慢話」のご案内役は、お地蔵様とカモシカのファー君があい勤めさせていただきます。 皆さんヨロシク!!!
自慢その1「火山」
■蔵王温泉は数千年前噴火した火口底(カルデラ)に位置しています。温泉街から望む外輪山、竜山の赤い岩肌を剥き出しにした崖の様子に、当時の面影を見ることができます。
自慢その二「別天地」
■標高約850~900mのところにある蔵王温泉は、夏は山形市街より気温が10度も低く、涼さと言えばやっぱり格別。
「そうそう、夏は涼しいよね。でも冬はとっても寒いよ!?」
■だから綺麗な樹氷ができる。
「そうか、自然が厳しいぶん、美しいもを見ることができるんだね」
■その通りだよ・・・。
自慢その三「美肌の湯」
■湧出量1万5,000l/m、泉温45~66度。 強酸性の硫黄泉は、特に皮膚病にきくところから「子どもが丈夫に育つお湯」といわれ、肌を白くなめらかにする「美肌の湯」としても人気が高いです。1958年には国民保養温泉地に指定されています。
自慢その四「興り」
■ある伝説によると、蔵王温泉の興りは、景行天皇の御代(西暦110年頃),朝廷が大和武尊に命じた蝦夷に征従軍した吉備多賀由(きびのたがゆ)が、戦で怪我をしてこの地に迷い込んだそうです。おりしも美しい山桜に廻り合い彼は思わず手折りました。すると不思議にも、その木の根元から温泉がコンコンと湧き出し、そのお湯で怪我したところを洗ったとたん忽ち治ってしまったと言います。それが、蔵王温泉の興りと伝えられています。
■ 蔵王中央ロープウェイ鳥兜駅近くの展望台に温泉発見ゆかりの蔵王大黒天がまつられています。
自慢その五「霊験あらたかお地蔵様」
蔵王を守ってくれているお地蔵様。
安産と災難よけ、世界平和を祈っています。
スペシャル自慢
■厳冬期に蔵王の山に現れる妖精。それが樹氷。
■日本の亜高山帯に自生するアオモリトドマツと言う針葉樹林だけが、樹氷になる。アオモリトドマツは蔵王だけに自生しているわけではないが、樹氷原と呼べるほどの規模と、手軽に乗り物を乗り継いで誰でもその中に分け入り、この素晴らしい自然の神秘の造型を楽しむことができるのは、世界中捜しても蔵王だけ。
■私やファー君が住む森に、こんなに美しい妖精が現れてくれることに、心から感謝しているよ。
■なお、樹氷ができる謎については、
「お気軽樹氷トレッキングガイド」へ
